私達の写真の手段はこの20年でフィルムからデジカメを経由してスマートフォンへと変わりました。
いつでも撮って見てすぐシェア出来て、魔法のように便利になりました。
しかし写真のデジタル化には取り残された課題があるように見えます。
あなたには大事な写真を安心して残せていますか?
<あらすじ>
- スマホ時代前の写真データの消失リスクに対処しよう
- クラウドに写真データを統合してスマホ時代後のタイムラインを繋ごう
- 本当に残したいのは何かを見直しておこう
3つの問い
思い浮かべて下さい。
- 30年前にあなたが撮った写真は、今どこにありますか?
- 15年前に撮った写真はどうでしょうか。
- 今日撮った写真は、15年後どこにあるのでしょうか?
3つの区切りは、フィルム、デジカメ、スマホの三段階を想定したものです。
見たい写真をすぐに見ることが出来るか、また、撮った本人が亡くなっても大切な写真は誰かに残せるのか、という確認でもあります。
年代的に、フィルムカメラを経験している中高年層(主に先進国)で、写真は大切に保存して残したいもの、という価値観を前提にひとまず話を進めます。
写真保存の変遷
写真のデジタル化によって保存方法は変遷しました。
30年前はフィルムカメラで写真を撮り、現像済みのフィルムと写真プリントがアルバムにはさまれて家のどこか奥まった場所にしまわれました。
取り出すのは面倒ですが、何年放っておいても無くなることはなく、モノとして確実に残ります。
15年前はデジタルカメラで写真を撮り、データをストレージに保存していたでしょう。
パソコン本体、外付けハードディスク、光ディスク(CD/DVD)、そしてメモリカード等です。パソコンやハードディスクが壊れて写真データを喪失するリスクがあるので、多くの人は自分でバックアップ(他の媒体にデータをコピーしておく)をしたと思われます。
今はスマホで写真を撮ると内蔵メモリに保存されるとともにクラウドにも保存(同期)されています。
もしスマホが壊れたり紛失しても、新しいスマホにクラウドから写真データを復旧できます。スマホがモデルチェンジするごとにメモリ容量が増え、クラウドも写真の整理機能などが勝手に改善されていくので、スマホの世界で使い続けている限り困らなくなりました。
フィルムを現像に出してプリントを1枚ずつ台紙に貼っていくアルバムづくりの情緒はなくなってしまいましたが、離れている子供からのLINEでふと思い出してその場で昔の写真を見る様な楽しみ方は、押し入れのアルバムではできませんでした。
デジタルで保存された写真は楽しみ方を拡げました。
保存方法による得失の中で、あまり認識されていないリスクがあるので、触れておきたいと思います。
アルバム保管のリスク
プリントとフィルムは経年劣化しつつも長い年月残ります。デジタルにはないアナログの強みです。
一方で戦火や災害に遭遇すると一気に消失してしまう恐れがあります。
(そういえば私が十代の頃、洪水の危機で家族の思いでの写真を家に取りに行く「岸辺のアルバム」というドラマがありました)
そのため、例えばアルバムを自宅と実家など離れた場所に分散して保管する等が可能であれば、残すという意味では、特別な保守が不要で最も安心な方法です。
ただし、残す上では困りませんが、いつでも簡単に見られるデジタル写真との間の断絶があります。
フィルム時代は1枚を慎重に撮っていたので、フィルム時代の総枚数はそれほど多くないはずです。
すでにスマートフォンでの写真ライフに移行済みなら、フィルム時代の写真をデジタイズ(スキャンしてデジタルデータにする)してクラウドで一緒にして保管することをお勧めします。
深夜まで自分でデジタイズ作業をした20年前の私のような労力(「現像嫌いが作った現像ソフト」)をかけずとも、今は手ごろな価格でデジタイズしてくれるサービスが色々あります。https://www.fujifilm.com/jp/ja/consumer/photoprinting/photo-organization/media/photo-to-dvd
ちなみに、2011年の東日本大震災の復興活動で写真救済プロジェクトというのがありました。
流されたり泥に埋まったアルバムの写真プリントを洗浄して復元し持ち主へ返す活動です。
多くのプリント写真が救済できた反面、デジカメ化が進んだ直近10年の写真は少なく、水没したデバイスからはデータの回収ができなかったと言われています。火災で焼失していたらプリント写真も救済できません。
このとき多くの人々は災害に備えて大切な写真をネット上に保管する必要を感じたのではないか?
過去何度か画像ストレージの議論をしていた社内の仲間と2013年頃に振り返りを行い、自社のネット写真保管サービスの利用者が2011年以降に増えたかどうかを調べたのですが、顕著な変化はありませんでした。デジカメの写真データのプリントを推奨しても時流には抗えず、有料サービスを使ってまで安心を求める人は少数派でした。
フィルム時代の写真はデジタイズされておらず、ネット保管のプロモーションは難しかったです。
プラットフォーマーのGAFAMは、ユーザーが意識せずともバックグラウンドで無料枠のクラウドストレージに同期することで便利さを知らしめ、この壁を突破してしまいました。
データストレージのリスク
デジカメ時代に撮った写真のデータは、自宅のデータストレージ(パソコンやハードディスク、パソコン用CD/DVDドライブで書いたCD-R/DVD-Rなどの光ディスク、撮影した時のメディアのまま等)にあると思います。
これについて私が危惧するのは
デジカメ時代の写真データの保管方法は、耐久性が良くないことを多くの人が知らない
(既にデータを失っていることすら気付いていない可能性が高い)ということです。
- パソコンや外付けハードディスクに保存したままの写真
- 光ディスク CD-R/DVD-R/BD-R にバックアップした写真
- メモリカードのまま保管してある写真(カメラ付携帯の内蔵メモリも含む)
これらは、いつ壊れて読めなくなるかもしれません。
薄型パソコンやタブレットでは光ディスクのドライブがありませんし、古いタイプのメモリカード対応リーダーも減っています。
コンパクトデジカメやカメラ付携帯電話で撮った写真データもなるべく、スマホの写真と同じクラウドのストレージにコピーしておくことをお勧めします。コンデジ時代の一般的な撮影量なら今どきのクラウドストレージなら収容できます。
独自のバックアップは運用ルールが自分しかわからない上に、世の中の進歩の恩恵に自然と乗っかることができません。これから増え続けるスマホの写真と共通の管理にしておけば、世界中のユーザー向けソリューションを享受できますし、データを引っ越すときも、ひとまとめに処理ができます。
なお、一眼デジカメで大量に撮り続けている人たちはパソコンとストレージを使いこなしている(そうせざるを得ない経験をしてきている)はずですし、クラウドにデータが乗り切らないので、口出しは不要でしょう。
パソコンやハードディスクの故障リスクは一般的に知られていますので、光ディスクとメモリカードのデータ破損リスクについて補足します。
光ディスク
保管状態にもよりますが、10年20年となると読み取りできないものが出てきます。
私は仕事柄もあってデジカメ初期から大量に撮影したので CD-R、後にDVD-R、BD-R と、時代が進んで容量が上がるごとに、その時点の新しいメディア1枚に古いメディア数枚分をまとめる移行をしてきました。
経験上、初期のCD-Rはエラーが出て読めなくなったものが結構あり、DVD-Rでも少し発生しています。
音楽CDは金型を使って大量生産するので物理的に溝が刻まれていますが、CD-Rなどはレーザーで焼いて記録しており耐久性では不利です。そのため1980年代の音楽CDは問題なく聴けても、同じようなつもりでいると読めなくなっています。
(アーカイブ業務用の長期保存型ディスクなど個人向けでないものは除外します)
最近のドライブやメディアでは状況が違うかもしれませんが、バックアップはずいぶん昔に作ったものなはずです。元の写真データがどこかに残っているうちに、年数の経った光ディスクメディアは状態を確認したほうが良いです。
メモリカード
この問題があまり顕在化していないのが不思議です。
何年も前に使い終わったメモリカードを取り出して確認すると、画像が読めなくなっているものがあるはずです。
規格がいろいろ変遷してるので昔のデータを見る手段がなくて気付いていないか、古い電機・機械モノは壊れるもの、と逆に諦められているのでしょうか。
デジカメの撮影データを記録するメモリカード(フラッシュメモリ)は、通電せずに放置すると長い時間をかけて放電していき、限度を超えると信号として読めなくなります(つまり消えます)!
ソフト屋だった私もかつて誤解していて、エレキ屋に言われて大変驚いたのですが、十数年前ではメモリカードの値段が高く、メモリカードで保管する贅沢な人はそうそういない(データをPCに移してまた使う)ので現実的な問題ではありませんでした。それがメモリカードの低価格化で、気付けば、フィルムのようにメモリカードが一杯になったら次々と買い足していく使い方が可能になってしまいました。
その後いろんな所で話をしていると、メモリカードのリスクを知らない人があまりに多く、胸が痛いです。
パソコンが苦手なユーザーには、メモリカードの方をオリジナルで残している人もいるのではないでしょうか。
少なくとも、メモリカードをオリジナルにするのは止めて、データを別の場所へコピーしてください!
出来ればスマホのようにクラウドへ移しておくことを検討してください。
クラウドストレージのリスク
クラウドは24時間連続稼働していて背後では定期的なバックアップがされています。
(富士フイルムはデータバックアップ用磁気テープのサプライヤーでもありますが、クラウド企業は大口顧客です)
大がかりなデータ消失事故が万が一発生しても、ある時点に遡って復旧できますので、自分で管理の心配をする必要はありません。
ただし、クラウド保管にもリスクはあります。
完璧なセキュリティーはない
人により価値観が異なるので、ハッキングや操作ミスによる漏洩リスクのある場所にプライベートの情報を一切置きたくない人には無理にクラウドへの移行を薦めることはできません。
実際、そうしたトラブルは起きるものだと想定した方がよいです。
それでも多くの人がクラウドにデータを置くのは、メリットがデメリットを上回っているからです。
私個人は、特に重要な情報のみを意識して除外し、あとはクラウド管理に任せる方が効率的(全体に占める特別な情報の方が稀だから)なのでそうしています。
特定企業に支配される
もしも将来GoogleやAppleがフォトストレージのサービスを辞めます、或いは大幅に課金します、となれば生殺与奪を握られそうな感じです。
特定企業にデータを預けたまま、自分のデータを手元に持っていないことに、スマホ世代の人たちは不安はないのだろうか?と私も思うことがあります。いつまで持続可能なのかも誰にも分かりません。
しかしGAFAMが世界中にどれだけのユーザーを抱えているかを考えると、既存ユーザーの離反という恐怖は、逆に彼らの足かせであり競合もあります。リーズナブルな移行手段を提供せずに強制措置をとることは出来ないでしょう。
むしろもっと便利で安価なサービスが登場して、我々自らが、フォトストレージサービスを乗り換えるかもしれません。デジタルデータですから一度設定をすればソフトウエアが自動的に実行してくれます。
リスクを理解したうえで、クラウドを活用したいですね。
やっておくべきこと
繰り返しになりますが、クラウドへのトレンドに乗っておくのが得策です。
新興国はリープフロッグ(先進国の辿ったようなインフラの整備過程を飛び越す)で、固定回線のインフラよりも先にスマートフォンが普及します。フィルムやデジカメで写真を撮る時代を経験せず、スマホとクラウドで写真体験を始める莫大な人口がこれからも流入してきます。
何十億人の市場があるネットの世界ではイノベーションが続き、5年後10年後はさらに進化したサービスが期待できます。15年後もクラウドでデータを引き継いでいるかもしれないし、いま話題のWeb3的な何か新しい仕組み(特定プラットフォームに依存せずオープンで分散化した世界)になっているのかもしれません。
一方で、スマホ以前の世界、自宅のストレージに保存された写真に対するソリューションは、取り組んでもペイせず、取り残されていきます。
トレンドは合理的であり残酷です。
残された課題は、ビフォー・スマホから、アフター・スマホへ、データを引き継ぐことで
写真のタイムラインの断絶をなくこと
なのだと思います。
それは今からでも十分間に合います。
クラウドに移してスマホ写真となるべく一緒に管理できるようにしておくことをお薦めします。
考えておきたいこと
冒頭では、大切な写真を保管して残したい、を前提にしました。
最後に・・・その価値観を疑ってみる必要はないのでしょうか。
いまの高齢者はフィルム世代で生涯撮影枚数はそう多くありません。
写真家でもない一個人が膨大な枚数の写真を残す可能性が出てきたのはほんの最近です。
私の年代では親が残した子供の写真と、私が撮った子供の写真枚数は2桁違います。
父が他界したあとの実家の片付けでは、よく分からないものが大量にあって整理が大変だったのですが、写真はアルバムになっていて量も多くなく特に苦労しませんでした。もし自分の幼少時の写真を含めて大量の写真が残されていたら、それをどうするかも大変だったと思います。
家族の絆としては思いでのアルバムが少しだけあれば十分でした。
自分が大量に撮った写真も、結局は自己満足です。
デジタルで大量の子供写真を撮った世代のデータ遺品が発生しだすのは20~30年後でしょうか。
全部残すことがハッピーとは限らないと気付いたので、いずれは厳選して残そうと思います。
自分でアルバムを作るのは億劫になったので、デジタル写真を楽しみながら、優れた自動断捨離アルゴリズムが出てくることを期待して待ちつつ、取捨選択を考えておこうと思います。
以上
“撮った写真をどう残すのか~デジタル化の残した課題” への5件のフィードバック
撮った写真をどう残すのか?
確かに、カメラマンに限らず写真を所有している全ての人の問題ですね。
また「写真のデジタル化には取り残された課題」は確かに同感です(笑)。。。
でも、元アプリベンダーの立場から申しますと、この課題ってスチルカメラメーカーならではの悩みのような気がします。
確かに写真なので、スチルカメラメーカーだけが悩むことかも知れませんが、同様にビデオカメラメーカーは同じ悩みが共有されるか?というと、
ちょっと違っていました。
ビデオカメラですと、一部HDD記録のカメラの場合は、どこに退避させるのか?という悩みは確かにありましたが、テープやメモリの場合はあまり
テーマにはなりませんでした。
以前もコメントしましたが、動画撮影後はPCのに取り込み更に光学メディア(CD-R,DVD、BD)への記録、そしてクラウドへの保存も提供してきました。
が、ビデオカメラメーカーとしての基本的考えは、再生の最終出力先はテレビでした。
他の記録出来る電子機器を見てみると、まず、ラジカセですが、現在でも製造・販売はしているようですが、カセットテープに録画できる以外は
テープからメモリーカードに変換出来たり、もちろんクラウドに転送したりする機能はありません。まぁラジオや音楽CDは著作権の問題もありますし、
テープで録画する以外のニーズはあまりないのかもしれませんが。
次にテープ記録できたビデオカメラ(ベータやVHSのビデオデッキ含む)ですが、ビデオカメラでは自己録再生止まりです。Hi8、DV、VHS-C、HDV、
MICROMVと色々ありましたが、現行で発売しているカメラは存在せず、DVやHDVのビデオデッキ(S社GV-HD700)が再生機として唯一入手出来る機器かと思います。
メーカーも国内ですと、ソニー、パナソニック、JVC、キヤノン、日立と5社あったメーカーも今では国内で事業展開しているメーカーは2社だけですし、
基本モノ売りだけの商売感覚だと思うので撮影したコンテンツの行く末まで考えているところは、現在の2社でも考えていない(自分達の仕事では無い的思考?)と思われます。
最後に、アルバムメーカー(ナカバヤシ、コクヨなど)ですけど、フィルムカメラ時代では、撮る・観る・残すの残すでは一役買っていたわけですけど、
現在も事業は継続しているんでしょうけど、メインのビジネスでもなく今後発展は期待できないでしょうね。
ただナカバヤシ社では、デジタイズサービスなども行っているようですけど、どうなんでしょうね。
フィルムカメラ〜アルバム、デジカメ〜ローカルストレージかクラウド、スマホ〜スマホ本体かクラウドですけど、
写真の所有者もしくは必要と感じでいる方達が選択して残され(共有され)、いずれはデジタルゴミに変わるのでは?。と思います。
私はとある災害で、子供の頃の写真は全て失いましたが、思い出は今でも残っていますし、あまり不自由には感じていなかったりしますね(笑)。
自動断捨離アルゴリズムいいですね。また「昔撮ったラーメンの写真」とかで瞬時に検索してくれて、さらにどこどこのお店までネットで教えてくれるシステムとか。
があると老後は楽しくなるかもと思います。
コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり「動画どうする」と「実は困ってない」問題には深入りしませんでした。
古いホームムービーのテープを多くの人はどうしてるのでしょうか?
私は一時期に(VHS~HDVまで6種類 by 自分で(笑))全部デジタイズしたのですが、
動画デジタイズサービスはそんなに使われてなくて世間には見られないテープ資産が大量に残っていると思います。(それでも今の時代に日々投稿される動画の総量に比べると微々たるものですが)
本当にタイムラインを繋ぐには動画もクラウドに置いてしまうのが良いのですが、ハードルが高く薦めづらいです。
一方、娯楽や体験価値が多様化し、今や映像記録以外にも大事なものがたくさんあって、
切実に困ってない、のも真実かなと思います。
子供の運動会で一生懸命場所を探して撮った、という体験価値は自分の中にしか残りませんし、
自己満足としてしまい込んだ成果物は何時か断捨離する事になるんでしょう。
P.S.
SNSアカウントやデータの遺品の問題は議論が成熟するにはまだまだ時間がかかる気がしますね。
返信ありがとうございます。
古い話をする前に、最近の子供ビデオの活用の仕方をさせて頂くと、
最近の赤ちゃんビデオは、TikTokなどのショートムービーが良いと思っています。もちろん共有前提なので
すごく個人的な部分は難しいですが、我が子のかわいい表情を短い尺で撮影してアップして、更に収益化まで
持っていくことはシステム上はすごく簡単な時代になりました。
もちろんバズらなくても、我が子の動画ライブラリーとして残せるられるわけですから、何十年かして老後の楽しみにできるのかな?と思いました。
さて、
>古いホームムービーのテープを多くの人はどうしてるのでしょうか?
ですが、おそらくですが、ほとんどがテープのまま眠っていると思われます。
私も子供のイベントではカメラで撮影しましたが、当時は隣で撮影されていたお父さんに「この後、どうされていますか?」と良く聞いておりました(笑)。
その中で多かったのは、そのままとDVDにして保存とジジババに送るでした。DVDに保存する方法は、実はカメラからレコーダーへコピーして、その後DVDやBDする方法(VR形式)が一番手間なく簡単な方法ですw。
現在ですとクラウドですけど、撮影データがそのまま残るわけではありませんが、youtubeに非公開でアップする方法が一番リーズナブルな方法かと思います(私もやっています)。
これのデメリットは、撮影データのままで無いため多少劣化は避けられないのと、運動会などで使っているBGMが著作権に持っている音楽だと、警告を受けて最悪の場合削除される点です。
最近のVlogなどによって、動画編集のニーズも高くなっており自動で字幕を追加できたり、無音シーンをカットしてくれるツールも増えて来ました。断捨離する際にはもう一度昔の動画を振り返って見ても面白いかもしれませんね。
最後に、撮った写真をどう残すか?に戻りますが、残すまでカメラメーカーが考えようとするとなると、モノ売りではなくコト売りへ変化させるしかないでしょうね。
私は撮った写真(20万枚以上)は3台の外付けHDDと、Amazon Driveに保存してます。
さらにその中からよく撮れた写真を選別して、それも年ごとに保存してます。
結婚30周年では、選別した写真を更に選別して、家族と子供4人それぞれのアルバム(Vista print、30x30cm・120p)を作り、最後のページに選別した写真を入れた32GBのSDカードを貼りました。
これで思い出は完璧だ。
だけどみんな、あんまし観てくれないの。(泣)
「どう残すか」よりも、「どんだけ観てくれるか」が大事かもねー。
カメラも写真もヘビーユーザーさんですね!
うちも、見るのは私ばかりで、家族は観ませんね~
私自身、自分が撮った子供の写真への思い入れに対して、
親が残した自分の映像の大半には関心がないという一方通行を顧みると
(子供もまた親になって自分の子の写真しか関心がなくなっていくでしょうし)
それでいいんではないでしょうか。
価値の源泉は撮り手の内面に根差しているのだと思いますし
自分以外は困っていない(しっかり残してくれないと困る!とは誰も私に頼んではいない)
というのが「言ってはいけない」「不都合な真実」なのかもしれません(涙)
それでも残そうとしてしまうモチベーションはなぜなんでしょうね。